IAMAS 2018 (Graduation Exhibition)

《Solidifying#1〜#6》+《Layering 2012-2017》
《Solidifying#1〜#6》+《Layering 2012-2017》[flickr photo Album]

handout
handout (2018.02.22)(PDF-916kb)

About

Title

IAMAS 2018|情報科学芸術大学院大学 第16期生修了研究発表会・プロジェクト研究発表会
(Graduation Exhibition)

Works

Info

情報科学芸術大学院大学 第16期生修了研究発表会・プロジェクト研究発表会

会期:2018.02.22 - 02.25
会場:ソフトピアジャパンセンタービル (岐阜県大垣市加賀野4丁目1-7)
主催:情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]

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IAMAS Graduation and Project Research Exhibition

Schedule: 2018.02.22 - 02.25
Venue: SOFTPIA JAPAN CENTER BUILDING (Kagano 4-1-7, Ogaki-city, Gifu, JAPAN)
Curation:[IAMAS]

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Text

《Solidifying#1-#6》

「Solidifying」は「時間軸を持った写真表現」を標榜する作品シリーズである。本作品は形式として は長大な尺を持った動画ファイルがループ再生されている。しかし、そのことからこの作品を映像作品とカテゴライズすることはできない。非常に緩慢な時間感覚によって像が変化をする本作品の様相は、極めて静止画に近い振る舞いをしているからだ。後述する《Layering 2012-2017》に登場する作品も含め、筆者の作品はレイヤーで重ね合わされた複数枚の写真がデジタル合成されることによって像が生み出されている。

「Solidifying」ではこのレイヤー構造に着目し、それぞれのレイヤーの不透明度を時間軸とともに変化させることによって動きを生み出した。作品は10枚前後のレイヤーで構成されており、それぞれの不透明度が常にパラレルに変化し続けている。それによってまるで写真が凝固するかのような様相(=solidifying)を見せる。レイヤー構造を持った写真に時間軸を与えたことは、これまでの表現ジャンルに属さない(同時にあらゆるジャンルへと応用できる可能性を持った)新たな写真表現を生み出した。

《Layering 2012-2017》

修士作品「Solidifying」シリーズが制作されるきっかけとなったのが《Layering 2012-2017》である。2017年1月、IAMAS年次制作発表において発表された本作品は3つの同期した55inchディスプレイからなるマルチ・チャンネル映像作品である。本展示では2台のディスプレイと印刷されたカレンダー、ライトボックスへと再構成した。

2012年1月から2017年1月までの5年間に制作され、Tumblrブログにアップロードされた700以上のGIFアニメーション / 静止画作品を三つの異なる形式で時系列順に追っていく。それぞれ『Twitter ログ』『1枚の作品』『カレンダー上に配置された作品』という構成になっており、一月を単位として 61ヶ月のシーケンスで5 年間を巡る。修士作品「Solidifying」は、作者がこれまで制作してきたこれらの作品群を発展させたものであり、一つのバージョンである。写真を重ね合わせることで像を作り出すこと、そしてインターネット上で流通するGIF アニメーションのような、静止画フォーマットであるにもかかわらず動的に振る舞う表現の存在が大きく影響している。そのことから「Solidifying」とともにここに本作品を置くこととした。 本作品と修士作品との関係性、あるいはGIFアニメーションのような映像と静止画の中間のような振る舞いをする表現との関連については修士論文において考察を行っている。

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Thesis

See Also

See Also [External Link]

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